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支援事例

EC売上はなぜ伸びた?9ヶ月で前年比を大きく超えたラグジュアリーアパレルブランドの伴走戦略の軌跡!
ウールン商会ロゴ
社名
株式会社ウールン商会
URL
https://www.woollen.co.jp/
事業内容
インポートのラグジュアリーブランドを扱うアパレル事業

EC売上はなぜ伸びた?9ヶ月で前年比を大きく超えたラグジュアリーアパレルブランドの伴走戦略の軌跡!

ラグジュアリーECの売上前年比超えを9ヶ月で達成!組織を自走化させたプロ人材の伴走戦略。

登録日 2025.09.30 更新日2025.11.12
ご取材先

村井勇介様、山根

村井勇介様:ECサイトの全般運営をする責任者
山根様:EC実務業務担当者

  • 課題

    自社ECサイトの売上が伸び悩み、インポートの高級ブランドイメージとサイトの印象に乖離が生じていた。サイトの構築は外部に依頼したものの、その後の運営・改善を担う専門人材が社内に不足しており、長期的な自社育成ではスピード感が追いつかないという課題を抱えていた。

    ECサイト立ち上げ後、自社リソース不足により売上が伸び悩み、サイトイメージがブランドに合致しない状態が続いていた。
  • 成果

    プロ人材の支援により、ECサイトのデザインを高級感のあるブランドイメージに刷新。データに基づいたマーケティング戦略を実行することで、前年比で予算を大きく上回る売上を達成。さらに、社内メンバーのEC運営スキルが向上し、専門知識やデータ活用のマインドが根付き、自律的な運営体制の構築が進んでいる。

    プロ人材のデータ分析により、支援開始9ヶ月で前年比で予算を大きく上回る売上を達成。組織の自走化が進み、業務意識が「ビシッと締まる」という副次的効果を得た。

専門家

プロ人材

石井 浩基

大手インポートブランドの日本支社立ち上げから参画し、ECビジネスを主導したエキスパート。 EC売上を初年度2億円から5年間で20億円(会社総売上40億円)へと急成長させた実績を持つ。データ分析に基づく戦略策定から運用まで一気通貫した経験に強みを持たれている。

はじめに

高級インポートブランドを取り扱う株式会社ウールン商会は、ECサイトの売上不振とブランドイメージの乖離という課題に直面していました。この状況を打開するため、同社が選択したのはプロ人材の活用です。データ分析やECサイト構築に高い専門性を誇る石井氏の支援を受けることで、ブランドイメージにふさわしい上質なデザインへと生まれ変わり、売上は前年比を大きく上回るまでに成長しました。

今回は、同社を成功に導いたプロ人材活用の軌跡を、ECサイト運営を統括する村井様と、実務を担当する山根様にお話を伺いました。

第1章:チープなイメージを刷新へ、スピード重視で外部人材を活用した経緯

Q. 導入前の課題と、それに対する従来の取り組みについて教えてください。

既存のECサイトでは、サイトを立ち上げたものの、その後の運営は自社メンバーで行う必要がありました。しかし、社内にはEC運営に特化した専門知識を持つ人材がおらず、売上は思うように伸びない状況でした。

また、セール色が前面に出たチープなサイトイメージが、私たちが扱うインポートブランドの高級感と大きくかけ離れてしまっていたのです。これを解決するため、当初は自社メンバーの育成を考えていましたが、それではあまりにも時間がかかりすぎるため、即効性のある外部の専門家を探すことにしました。

Q. ビズプロを含む、他サービスとの比較検討状況はいかがでしたか?

じつは、他のサービスは全く検討していませんでした。当社の社長である野呂が、前職時代にビズリンクのプロシェアリングサービスを利用した経験があり、その実績と信頼から「ビズプロを使ってみよう」という判断になりました。

Q. ビズプロを選んだ決め手は何でしたか?

社長が以前利用していた実績があったことに加え、ECサイト運営の経験が豊富で、特にインポートブランドのECに関わっていた石井さんを紹介いただいたことが決め手です。複数の候補者を紹介いただきましたが、石井さんの経歴が当社の求める専門性と最もマッチしていたため、お願いすることにしました。

第2章:データを武器に「まずはやってみる」マインドを醸成する支援

Q. 具体的な支援内容(形式、スケジュールなど)はどのように進められたのですか?

週1回のオンライン定例ミーティングと、月1回の対面ミーティングを組み合わせたハイブリッド形式で支援を受けています。ミーティングでは、1週間の売上や集客、広告効果などのデータを専門的に分析・共有していただき、その結果に基づいて改善策を提案してもらっています。オンラインでの進捗管理に加え、実際に本社に足を運んで対面でディスカッションする場があることで、より深いコミュニケーションが取れています。

Q. 今回支援に入っていただいた専門家のお強みや、特に良かった点は何ですか?

専門家の石井さんの強みは、何よりも「データに基づく根拠」と「トライ&エラー」のマインドです。EC運営のプロとして、Googleアナリティクスなどの数値を元に具体的な改善案を提案してくれます。これにより、社内メンバーは「なんとなく良さそう」ではなく、「データが示すからやってみよう」という前向きな姿勢で業務に取り組めるようになりました。また、「まずはやってみよう」というマインドは、メンバーの意識改革にもつながったと感じています。

Q. 支援を通じて印象的だったエピソードや、課題を乗り越えた経験はありますか?

経費が発生するシステム改修や販促活動については、社内の予算との兼ね合いで、石井氏の理想をすべて一気に実行することは難しい場面もありました。しかし、石井さんは一方的に「こうすべきだ」と主張するのではなく、当社の状況を理解し、できることから優先順位をつけて一緒に進めてくれました。このように「伴走型」で支援してくださったことで、無理なくプロジェクトを進められています。さらに、外部の企業とのミーティングでは、石井さんが当社のメンバーの一員として、当社の要望をしっかりと代弁してくれたことが非常に心強かったです。

第3章:前年比超えの売上と、「ビシッと締まる」組織の変化

Q. 実際に得られた成果(業務効率、活用事例など)を教えてください。

村井さん: 最も大きな成果は、やはり売上です。石井さんの支援が始まってから、前年比の予算を大きく上回る成長を達成しました。また、お客様の購買履歴に基づき、細かくセグメント分けをしてプロモーション活動ができるようになったことも、売上向上に直結しています。サイトのイメージも、ラグジュアリーブランドにふさわしい洗練されたものへと大幅に改善されました。

Q. 支援を受けることで得られた副次的な効果(予期しなかった効果)はありますか?か?

村井さん: 短期的な見方ではなく、EC運営における中長期的な数字の作り方、スケジューリングや枠組みをメンバーが理解できるようになったのは大きな成果です。

山根さん: 予期しなかった効果として、社内の業務に対する意識が「ビシッと締まった」感覚があります。プロの石井さんが入って多角的にデータを分析し、フィードバックをくださることで、週次のミーティングが非常に重要な業務の目安となり、次の会議までに何を準備すべきか、と先のことを考えて業務を進める習慣が身につきました。結果として、自走できる状態に向けた基盤が育ってきているのを感じます。

Q. 社員からの反応はいかがでしたか?

山根さん: 石井様はデータで根拠づけをして改善案を提案してくださるため、メンバーは前向きに仕事が進められています。また、外部とのミーティングで、石井さんが弊社の味方になって、弊社の要望を伝えてくださる姿勢は非常に心強く、信頼できる要素となっています。

第4章:“外部人材”の活用することのメリット

Q. 今後のプロ人材の更なる活用や、外部人材を活用することのメリットは何ですか?

村井さん: アパレル業界の市場縮小を考えると、今後新しいビジネスや新規事業を考えていく必要があり、そのタイミングで再びプロの方の力を借りたいと考えています。新しいことを始める際は、既存メンバーの枠に囚われない知識や経験を得られるため、非常に有益です。既存事業が悪化した場合でも、問題点や改善点をアドバイスいただくなど、エキスパートの方に入っていただくメリットは大きいと考えています。

第6章:“プロと進める”という選択を、もっと身近に

Q. ビズプロを他社に薦める際の「推しポイント」は何ですか?

村井さん: 最も推せるポイントは、求める専門性を持ったエキスパート人材を「適材適所」でピンポイントに紹介してもらえる点です。専門知識が豊富で、人柄も素晴らしい方をご紹介いただけるため、かかる経費に見合った対価(対効果)を与えていただけると強く感じています。新しいことに挑戦する企業や、新規事業を立ち上げるタイミングの企業には非常に有益だと思います。

専門家より

プロフェッショナルが語る「伴走支援」の裏側

本支援への参画の決め手を教えてください。

初期のヒアリングで、ウールン様が目指す目標を聞いた際、現状からそれを実現するための具体的なロードマップをイメージできた点です。そして、そのロードマップにおいて、私の知見が貢献できると確信できたのが大きかったです。目標達成に向けた道筋をご説明した際に、「共感」や「新たな発見」といった前向きなお声をいただけたことも、信頼関係を築く上で重要なポイントでした。

支援にあたり、大事にしていたことはありますか?

今回の支援で最も意識したのは、ECやデジタルマーケティングの経験に応じたコミュニケーションの粒度の調整です。専門的な内容を細かく、分かりやすい粒度で伝えることを徹底しました。また、KPI設定についても、こちらで具体的な数値目標をリードして設定することを意識しました。そもそも目標設定自体の精度が低いケースもあるため、目指すべき数値目標を具体的に設定することが、結果として改善のスピードを出すことにつながったと感じています。

支援を通じて感じたことや想いを教えてください。

プロジェクト開始当初は、アウトプット(発言や行動)が控えめな印象がありましたが、徐々にアウトプットが増えてきました。取り組みの成否を分ける要素の一つは、トライ&エラーの数とスピードだと考えていますが、それが増えてきたことと比例して、実際に数値の改善も現れてきたと感じています。新たな気づきとしては、会社の事情や体制、歴史、風土などによって、一般的な最適解が必ずしも最適解ではないケースがあることです。今回も、ウールン様特有の事情に合わせたアプローチが必要な場面があり、それが常に新たな学びとなっています。

ビズプロでの活動に関する所感や他社へのオススメポイントをお聞かせください。

ビズプロの最大のメリットは、「適切なマッチング」と「信頼の担保」にあると感じています。需要と供給のミスマッチを解消し、ビジネスチャンスを活かすことができます。
また、報酬や評価など、デリケートな部分はビズプロがコーディネートしてくださるため、当事者間(クライアントと私)が目の前の課題解決に集中できる点も、プロ人材として活動する上で大きなメリットだと感じています。目標達成や課題解決のための道筋(ロードマップ)がイメージできていない企業様におすすめできます。

ー 編集後記 ー


今回のインタビューを通じて、最も印象的だったのは、ウールン様と石井様の関係が単なる「クライアントとコンサルタント」ではなく、「共にゴールを目指すチーム」として機能している点でした。特に、山根様が語られた「石井さんが私たちの味方になって、一緒に提案してくれた」というエピソードは、プロフェッショナルが持つべき「伴走」という価値を如実に物語っていました。
ECサイトのイメージ刷新という「目に見える成果」はもちろんのこと、データ分析の習慣化や自走できる組織へと成長していく「内面的な変化」こそが、今回のプロジェクトの真の成功ではないでしょうか。プロ人材の専門性と、依頼企業の課題に対する深い理解、そして両者の信頼関係が結びつくことで、短期的な成果だけでなく、持続的な成長を実現できる。その素晴らしい実例を拝見することができました