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支援事例

【3ヶ月で実現!】「パーツが多すぎる…」複雑な中古在庫管理の難問を突破!属人化企業のDX成功秘話!
東京商会ロゴ
社名
株式会社 東京商会
URL
https://do-guya.me/
事業内容
オフィス家具、什器、備品類の選定と調達及び調達代行、オフィス家具に関するプロジェクトマネジメント、リユースオフィス家具の再販、オフィス家具に関する施工業務

【3ヶ月で実現!】「パーツが多すぎる…」複雑な中古在庫管理の難問を突破!属人化企業のDX成功秘話!

複雑な商材の管理課題を解決。在庫工数20%削減を実現した戦略。

登録日 2025.11.12
ご取材先

柴井伶太

取締役

  • 課題

    これまで、中古オフィス家具のECおよび在庫管理において、データの整備がほとんどされておらず、Googleスプレッドシートなどでの属人的な一部管理に留まっていました。特に中古品特有の「パーツの多さ」や「規格のバラつき」により、複雑な在庫・生産管理の課題が山積し、社内リソースでは対応が困難な状況。

    ECサイト立ち上げ後、中古家具特有の在庫管理の複雑さ(パーツが多い、規格がバラつく)と、社内リソースのITスキル不足により、データ整備が進まない状況。
  • 成果

    ビズプロから参画したプロ人材による、ECと在庫管理システムの要件定義と戦略的な切り分け(取捨選択)の支援により、DX推進の土台が構築されました。これにより、在庫のデータ精度の向上が進み、在庫管理にかかる工数が約20%削減される見込みとなりました。さらに、販売戦略・調達戦略もデータに基づいた戦略的な判断が可能になるなど、組織全体の変革のドライブへ!

    プロ人材による要件定義と取捨選択の提案により、在庫管理にかかる工数が約20%削減される見込み。在庫データ精度の向上により、販売・調達が戦略的に実行できる土台を構築。組織全体に良い緊張感と安心感が生まれる。

はじめに

データ空白地帯だった中古家具ECをどう変革したのか? 複雑な在庫管理を「プロの要件定義」で乗り越え、変革のターニングポイントを掴んだ舞台裏

「オフィス家具のリユース事業やオフィスづくりのコンサルティング」を手がける株式会社東京商会は、主力事業の一つである中古オフィス家具のEC販売において、大きな課題に直面していました。それは、中古品特有の「在庫管理の複雑さ」と、それに伴う「データ不在」という深刻な問題です。

「これまで、ほぼデータがない状況で、記憶や経験で業務を行ってきた」と語る柴井様。特に家具はパーツが多く、一つとして同じものが仕入れられないため、ECサイトと在庫管理システムの要件定義が極めて難しくなっていました。

しかし、ビズプロのプロフェッショナル専門家(小西様)による上流工程からの伴走支援によって、この難題を乗り越え、DX推進の土台を築き上げました。本記事では、どのようにしてデータ整備と戦略的な在庫管理を実現し、「変革のドライブ」を手にしたのか、詳しくお話を伺います。

第1章:記憶と経験の現場から、プロ人材の活用を決断した背景

中古オフィス家具という事業特性上、「パーツの多さ」や「規格のバラつき」からくる複雑な在庫管理が大きな壁となっていた貴社。社内リソースだけでは解決が難しいと判断し、外部人材の活用へと舵を切りました。

Q. 導入前の課題と、それに対する従来の取り組みについて教えてください。

柴井様:メインの事業は中古のオフィス家具販売で、大口で買い付けた家具をクリーニングして再販しています。それに内装やレイアウト、施工も付随して行っています。今回の課題は、まさにECと在庫管理が課題となっていました。

中古品は状態や入荷がバラバラで、新品のようにカタログ通りにはいきません。いろんなメーカーを扱ううえ、同じ在庫が次に入ってくるとは限らないため、一度作ったデータがすぐに無駄になることも多々ありました。

正直なところ、これまでほぼデータがない状況で、Googleスプレッドシートなどで一部管理をしている状態。まさにDXという以前の問題でした。この状況から、漏れなくサステナブルにデータを整備し、システムに移行していきたいという課題感でした。

Q. 社内リソースで対応が難しかった理由は何でしょうか?

柴井様:量的な問題と質的な問題の両方がありました。まず、ITに強い人材が社内に少なかったという点。そして、スキルセット的な問題です。一般的な消費財のように「アイテムの色や価格でABC分類する」程度なら問題ないのですが、中古家具はパーツが非常に多いんです。

例えば同じ椅子でも、カラー違い、メッシュかクッションかといった材質、さらにはキャスターの種類だけで5種類あったりします。こうなると、単なる在庫管理ではなく、工場での生産管理のようにパーツごとの管理が必要になる局面が出てきます。つまり、生産管理にも触れることができる専門的な知識を持った方でないと、やりきれないというところが課題でした。

Q. ビズプロを選んだ決め手は何でしたか?他社サービスとの比較検討状況も踏まえて教えてください。

柴井様:実は、他社サービスとの比較はそこまでしていません。私たちが重視したのは、まず人材のプール(質と量)が豊富であること。そして、ご担当者の方や会社としての対応です。気持ちの良い会社とお付き合いする方が、結果的に成果が出ると強く思っています。

ビズプロに紹介いただいた専門家の小西さんが当社の課題にマッチしていたのはもちろん、担当の高宮さんをはじめとするお人柄を含めて、信頼できると感じました。

また、ビズプロのプロシェアリングサービスは、比較的レベルの高い上流工程の課題をテーマにされている印象でしたので、幅広いテーマに対して相談できる点も大きな魅力でした。

結果として、当社の変革のドライブとなる上流からの戦略的な相談に乗っていただけるという点で、サービスとして非常にマッチしていました。

第2章:中古家具特有の「管理の取捨選択」をプロと伴走して実現

特に難度の高かったのは、中古家具特有の「どこまで管理するか」の切り分けでした。プロ人材である小西様の専門性を活かした支援により、貴社にとって最適な在庫管理のあり方が明確になりました。

Q. 支援に入ったプロ人材様の具体的な支援内容(形式、スケジュールなど)はどのように進められたのですか?

柴井様:支援は、主にECと在庫管理システムの要件定義でした。小西さんは、ECだけでなく、パーツ点数が多いものの生産管理経験もあったので、当社の課題に深くフィットしていました。

進め方としては、基本的にはオンラインでの毎週の定例打ち合わせと、チャットツールでのこまめなやり取りでした。さらに、東京商会は埼玉県の戸田という都心から距離のある場所にも関わらず、小西さんは状況把握のために弊社に来社してくださり、非常にコミットしていただきました。細かい質問にも丁寧に回答・ご提案いただき、導入前の不安はすぐに解消しました。

Q. 専門家のプロ人材である小西様の強みや、特に良かった点を教えてください。

柴井様:人柄の良さとスキルセットの両方が際立っていました。お人柄は言わずもがなで、とても丁寧な仕事をされる方で、社内メンバーとのコミュニケーションも円滑にとってくださいました。

スキルセットで特に良かったのは、「管理の取捨選択(切り分け)」に関するご提案です。中古家具はパーツが多く、同じものが入ってこないため、「どこまでの管理をするか」が非常に重要になります。

小西さんは、非常に細かいパーツまで管理できる知見をお持ちでした。だからこそ、逆に「弊社としてどこまでコミットできるか」に応じて、「この管理は一旦やめましょう」「ここは絶対に抑えましょう」という的確な線引きを提案いただけたのです。この高度な主眼選択は、豊富なご経験とスキルセットがないとできないことだと感じました。

Q. 支援を通じて印象的だったエピソードや、課題を乗り越えた経験はありますか?

柴井様:小西さんの「丁寧な仕事ぶり」と「各種業者さんとの連携のうまさ」が特に印象的でした。今回は新規システム導入の要件定義がメインでしたので、機能比較や見積もりなど、業者さんとの連携が不可欠でした。

小西さんは、業者さんとの連携も非常に丁寧にやってくださり、課題が出てきた際も、私が見えていない部分で裏側で相当動いてくださっていたという印象があります。あまり見せるような感じではありませんでしたが、さまざまなステークホルダーを巻き込み、丁寧に調整してくださったおかげで、スムーズに進めることができました。

第3章:変革のドライブへ!業務効率化と組織に生まれた副次的効果

プロ人材の支援は、単にシステム導入の土台を築くだけに留まらず、組織全体に良い影響をもたらしました。具体的な数値成果に加え、予期せぬ副次的な効果も得られています。

Q. 実際に得られた成果(業務効率、活用事例など)を教えてください。

柴井様:最も大きな成果は、工数の削減と在庫データの精度の向上です。まず、ECの在庫管理にかかる工数が約20%削減されました。

また、会社の在庫量を把握できるようになったことで、販売メンバーはより戦略的に動けるようになり、調達も含めた戦略的な判断ができる土台ができました。

これまで記憶や経験でやってきた部分が大きかったのですが、「何があって、何を販売したい状況なのか」という目線合わせができるようになったのは、非常に大きな一歩です。

Q. 支援を受けることで得られた副次的な効果(予期しなかった効果)はありますか?か?

柴井様:外部人材が入ることによる、良い意味での「緊張感」と「安心感」が生まれました。

まず、小西さんには社内のチャットツールにも入っていただいていたので、「外部から見られている」という緊張感から、社内のメンバーが「このレベルでやらないといけないのか」と引き締まる感覚がありました。

また、同時に大きな安心感もありました。ITやDXに関する専門的な質問が社内から上がってきた際、私が全て回答できるわけではないので、「直接小西さんに問い合わせてください」としていました。すぐに専門的な回答をいただけるため、メンバーは安心して業務に取り組むことができました。

Q. 社員からの反応はいかがでしたか?

柴井様:小西さんが生産管理の経験も持ち、「パーツ管理の難しい領域」を理解してくださっていたため、現場からは非常に信頼感を持って迎え入れられたと思います。

特に、曖昧だった要件を戦略的に整理していただいたことで、今後のDX推進に向けた道筋が明確になり、前向きな反応が得られています。

第4章:ディフェンシブからオフェンシブへ今後の活用・展開予定

今回のDXの土台構築を経て、次なる目標は、この基盤を活かした「売上グロース」です。今後は、よりオフェンシブ(攻め)な領域でのプロ人材の活用に期待を寄せています。

Q. 今後のプロ人材の更なる活用や、外部人材を活用することのメリットは何ですか?

柴井様:まずは、今回構築した土台をさらに強固にするため、在庫データの精度を100%に近づける作業を継続していきたいと考えています。

その次はいよいよ、戦略的な販売、つまり売上のグロースにタッチしていくフェーズに移りたいと思っています。今回はディフェンシブ(守り)な土台作りでしたが、今後はオフェンシブ(攻め)なマーケティングや販売戦略の領域で、引き続きプロの知見を活かしていきたいです。

Q. 外部人材活用への期待や方針についてお聞かせください。

柴井様:やはり、「点」ではなく「線」や「面」で、経営戦略も含めた戦略的な相談ができる方に入っていただきたいと考えています。テーマが上流になればなるほど、経営に直結していきます。

ビズプロのように、幅広いテーマに対して、レベルの高い戦略的な相談ができるサービスには、今後も大きな期待を寄せています。

第6章:“プロと進める”という選択を、もっと身近に

データ不在から脱却し、変革のターニングポイントを作れた貴社が、他社にビズプロを薦めるとしたら、どのような点をおすすめするのかお伺いしました。

Q. ビズプロを他社に薦める際の「推しポイント」は何ですか?

柴井様:推しポイントは、主に以下の2つあります。

  1. 人材の質の高さ(プロの専門性)
    • ご提案いただく専門家のレベルの高さ、つまりプロ人材のプールの質が非常に高いと感じました。ハイレベルな専門家を多く抱えられている点は、大きな魅力です。
  2. 営業担当者を含めたコミットメント
    • 営業担当の方も含めて、非常にコミットメントをしてくださる方が多いという印象です。プロ人材の方の質の高さだけでなく、会社全体の対応の良さが、成果につながる信頼感を生んでいます。

特に、IT・DX周り、そして上流の経営戦略といった、「戦略として課題を考えている」企業様におすすめしたいです。細かい作業ではなく、会社全体を変えていきたいという時に、ビズプロは力になってくれると思います。

ー 編集後記 ー

単なる業務改善ではなく、「記憶や経験」に頼っていた企業体質を「データと戦略」で動く組織へと変え始めた今回の東京商会様の挑戦は、多くの企業にとって大きな希望だと思います。この強固な土台を整えられたことで、今後「オフェンシブ」な販売戦略へと進み、企業の次なる成長へと繋げていけることが非常に楽しみです。

今回のインタビューで特に印象的だったのは、柴井様が語られた「変革のドライブのターニングポイントにしてくださった」という言葉です。中古オフィス家具という、一つとして同じものがない、極めて複雑な商材の在庫管理において、データが「ほぼない」という状態からの脱却は、まさに同じような悩みを抱えている企業様にとっても大きな変革へとつながっていくことでしょう。